『Tペットショップ』からたくさんの動物たちを保護しました。
Tペットショップの動物取扱業停止後の警察の介入に伴い、店頭に置かれていた動物たちは、同建物2階の倉庫部分に移動されるという、一番避けたかった事態になってしまいました。
この夏の気温で2階の環境の悪さは、店舗を見れば推して知るべしでしょう。
7月9日には店内の動物がすべて2階の倉庫に移されてしまったので、保護は緊急を要するものになりました。
私たちは、小動物の保護を「幸せうさぎ計画+」さんに緊急にお願いすることにしました。
急なお願いにもかかわらず、たいへん快く迅速な手配をしてくださり、そのおかげでこの日レスキューを行うことができました。午後には、幸せうさぎ計画さんが紹介して下さった小鳥の保護団体「TSUBASA」さんも現地入りし、緊急を要する雛や小鳥を保護してくださいました。
2階の倉庫部分は店舗がいかに劣悪な環境であるとしても、比べ物にならないくらい劣悪という言葉では形容しきれない程の酷い空間でした。
日も差し込まない真っ暗な部屋の中に、無造作に鳥かごやケージが積み上げられ(ほぼすべてのケージに、動物や鳥が入っている)ほとんど足の踏み場もなく、換気もされないのでものすごい悪臭でした。
店舗の様子からは想像できなかった数の鳥類がいましたが、一番、目を疑ったのは狭いケージに閉じ込められた柴犬3匹が3段に積み上げられている光景でした。ケージの床は長年の糞だらけで、何年も外には出していないということでした。
さらに上の階には、小型犬が計16匹おりました。

この柴犬3匹は、見た目にも病気とわかる状態でしたので、緊急に保護いたしました。
2匹は「犬の幸せって」さん。1匹は私が預かることになりました。
まだあの地獄の様な2階の倉庫には、たくさんの鳥たちがいました。そして、3階には子犬6匹を含む16匹の小型犬が、押し入れの様な空間にひしめきあっています。当然冷房などありません。
私たちはとにかく魚を除くすべての生き物を保護しようと交渉を続けました。店主は日によって、全部出すと言ったり、出さないと言ったり状況が定まらず、確実になったのは前日でした。
交渉と並行して、小型犬と鳥類の保護先を探しました。
小型犬と鶏やチャボ、鳩は「犬の幸せって」さんがボランティアさんに
まだ残っていた小鳥60羽は「TSUBASA」さんに
カラスは「札幌カラス研究会」N様がご紹介下さった里親様と預かり様に
それぞれ引き取って頂きました。
次々と2階からケージが運び出されるうちに「はい、リス」「はい、うさぎ」「はい、ハムスター」・・・まだ小動物が残っていました。連日の炎天下で、リス以外は悲惨な状態でした。
うさぎはまだ生後8週齢そこそこでしょう。水もなく、鶏の飼料を食べ、下痢で大きなハエが群がっていました。
ハムスターは、ジャンガリアンでした。水も無くエサも無く6体確認できましたが、殆どは死体でした。死体にはすでに蛆虫がわいているものもありました。輸送の途中2匹はかろうじて生きているのを確認していましたが、結局1匹は力尽きました。
最初の小動物の保護の時に、この子たちも出してれていれば、死なずに済んだかもしれないのに・・。さらにもとをただせばせめて店頭に置かれていれば・・・。
意味もなく死んでいった小さな命を思うと、今回たくさんの命が救われたけれども、手放しに喜ぶことはできません。

保護できた動物たち
小鳥96羽
鶏7~8羽
チャボ6羽
名古屋コーチン1羽
鳩5羽
カラス2羽
うさぎ3匹
デグー9匹
シマリス3匹
モルモット2匹
ハムスター1匹(5匹は間に合わず死亡)
小型犬16匹
柴犬3匹
カメ12匹
今回の保護でご協力くださった
幸せうさぎ計画様 お預かり下さった皆様
札幌カラス研究会様 里親様 お預かり様
TUBASA様
犬の幸せって様
犬のボランティアの皆様
本当にありがとうございました。
保護された子たちが、このさき幸せに暮らせる事を願ってやみません。
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